こころ ほどけゆく

眼ある人は盲人のごとく 耳ある人は聾者のごとく 知慧ある人は愚鈍なる者のごとく 強い者は弱い者のごとく

ひとつでいいから

たった
ひとつ
たった
ひとつでいいから

どんなに
ささいなことでも
(ささいとはひとのものさし)
いいから
どんなに
つまらないことでも
(つまらないとはひとのひょうか)
いいから

まいにち
つづけられることが
みつけられたら
ありがたい

じぶんのなかで
けっして
くちはてることのない
けっして
かれおちることのない
ほうじゅ(いきがい)を
みつけ
はぐくみそだてて
いけたら
これほど
ありがたいことはない

ひとが
ばかにしようが
よのなかが
どうあざけりわらおうが
いっさい
きにもならず

こころをこめて
きもちをこめて
いのちをこめて
てをあわせ


なあむ

うちゅうことば

「木が そこに立っているのは
 それは木が 
 空にかきつづけている
 きょうの日記です

 あの太陽にむかって
 なん十年
 なん百年
 一日(じつ)一ときの休みなく
 生きつづけている生命(いのち)のきょうの…

 雨や
 小鳥や
 風たちがきて
 一心に読むのを きくたびに
 人は 気がつきます

 この一つしかない 母の星
 みどりの地球が
 どんなに心のかぎり
 そこで ほめたたえられているかに

 人の心にも
 しみじみ しみとおってくる
 地球ことばなのに
 宇宙ことばかもしれない
 はるかな しらべで…」
      (「木」まど・みちお )



ひとは
だれだって

みみを
すませば

ひとは
いつだって

こころを
すませば

きが
つづることばが
よめるようになり

ことりが
さえずることばが
きけるようになる

てをあわせ
うちゅうの
いちいんに
なりきったら

ちきゅうことばも
うちゅうことばも
しらず
わかるようになってゆく


なあむ

かなしみへのおんがえし

かなしいことが
おきたからと
いつまでも
ないていては
なりません

つらいことが
おきたからと
いつまでも
へこんでいては
なりません

ひとは
なきつづけるために
うまれてきたのではなく
へんこみつづけるために
いきているのでもありません

さあ
いますぐに

じぶんの
りょうあしで
たちあがり
りょうてを
おおきくひろげ
せかいを
だきしめて
ちからづよく
あらたないっぽを
あゆみだすことです

それが
かなしみや
つらさへの
おんがえしです


なあむ

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