こころ ほどけゆく

眼ある人は盲人のごとく 耳ある人は聾者のごとく 知慧ある人は愚鈍なる者のごとく 強い者は弱い者のごとく

つみをおかすひと

つみを
おかしてしまうのは
かなしいことである

つみを
おかしてしまって
それに
きづかないでいるのは
もっと
かなしいことである

つみを
おかすひとが
あらわれたとき
そのつみを
おかすにいたるよういんに
かたんしなかったひとは
ひとりとしていないことに
おもいをめぐらせないのは
もっと
かなしいことである

つみを
おかすひとが
あらわれたとき
ひとは
ののしるのではなく
まっさきに
みずからのつみを
あやまらねば
ならないのである



なあむ

よかった!のか?

じこにあわなくて
よかった!

びょうきにならなくて
よかった!

ばかでなくて
よかった!

びんぼうでなくて
よかった!

しななくて
よかった!


それじゃあ


じこにあうのは
よくないのか?

びょうきになるのは
よくないのか?

ばかなのは
よくないのか?

びんぼうなのは
よくないのか?

しぬのは
よくないのか?




なあむ

じざいであるために

じざい

であるために

ひとは

いっしゅんたりとも

とどまっていてはならない

なにごとにたいしても

とらわれていてはならない

いついかなるときも

こころをのこしてはならない

わずかばかりも

かたよっていてはならない



なあむ
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