こころ ほどけゆく

眼ある人は盲人のごとく 耳ある人は聾者のごとく 知慧ある人は愚鈍なる者のごとく 強い者は弱い者のごとく

こころにさくはな

「はなを
 うつくしいと
 かんじるのは
 きみのこころに
 うつくしいはなが
 さいているからだ」
  (たてまつわへい)


うつくしいものを
うつくしいと
かんじられるこころは
いったい
いつ
はなひらくのだろう

やさしいおもいを
やさしいと
うけとめられるこころは
いったい
どうやって
はなひらくのだろう

すべてにたいし
ありがたさで
なみだするこころは
いったい
どうして
はなひらくのだろう


なあむ

ゆうああまいさんしゃいん

あなたは
わたしの
たいようです

わたしも
きっと
あなたの
たいようです

だれもが
かならず
だれかの
たいようです


なあむ

しにゆくひとのいさん

「いさんなき
 ははがゆいいつの
 ものとして
 のこしゆく「し」を
 こらはうけとれ」
   (『はなのげんけい』なかじょう ふみこ)


しが
しゃかいから
はいじょされ
かくされるようになって
ひさしい

し(しぬこと)を
いみきらいみえなくし
しが
そばにないしゃかいは
かならず
せい(いきること)も
おとろえ
しぼんでゆく

めのまえで
うまれくるあかごが
えんあるひとみなに
しゅくふくされ
かんげいされるように

めのまえで
しにゆくひとが
えんあるひとみなに
おしまれみとられ
ありのままの
すがたをみせてさってゆく

これこそが
しにゆくひとが
のこるひとに
のこす
かけがえのない
いのち(しょうじ)の
いさん(たから)である


なあむ
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