こころ ほどけゆく

眼ある人は盲人のごとく 耳ある人は聾者のごとく 知慧ある人は愚鈍なる者のごとく 強い者は弱い者のごとく

うちにむかって

そとに
そとに

そとに
むかって
たずね
もとめても
ついに
だいじなものに
であうことはないだろう

うちに
うちに

うちに
むかって
たずね
もとめて
はじめて
もとめていたものを
みいだすことになるだろう

うちに
むかって
ひたすら
うちに
むかって


なあむ

ただしいくらし

ただしい
しせいは
みていて
うつくしい

ただしい
ことばづかいは
きいていて
すがすがしい

ただしい
こころづかいは
ふれていて
あたたかい

ただしい
くらしで
ひとは
やすらいでいる


なあむ

さとりのせかい

はるか
とおいところにあって
しゅぎょうして
くろうして
やっとたどりつく

そんなばしょが
さとりのせかいではない

じぶんの
おもいから
ときはなたれ
じががきえてしまえば
まよいのせかいだと
おもいこんでいる
いまここ
このばしょが
このまま
さとりのせかいとなる

とりが
そらをもとめず
そらにあり
さかなが
みずをもとめず
みずにあるように

じぶんの
おもいから
ときはなれ
じががきえてしまったとき
ひとは
さとりをもとめず
さとりのせかいにある


なあむ
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