こころ ほどけゆく

眼ある人は盲人のごとく 耳ある人は聾者のごとく 知慧ある人は愚鈍なる者のごとく 強い者は弱い者のごとく

ボーーっとする

むちゅうに
けんめいに
なにごとかを
なさんとはげむ

のもいい

なにごとかを
なそうなどと
つゆおもうことなく
ボーーっとしている

のもいい


なあむ

くんじゅう

みどりのはでおおわれた
おおきなきのみきに
もたれかかりまどろむ
ただ
それだけでよい

こころおちつく
ひなびたばしょで
じぶんのいきにみみをすます
ただ
それだけでよい

いつかよみたい
きになるほんを
つみあげてながめてすごす
ただ
それだけでよい

めだたぬののはなたちを
つみきてみずさしにいれ
ざたくにかざってほほえみかける
ただ
それだけでよい

いっしょにいて
ここちよいひとのそばで
すきなうたをくちずさむ
ただ
それだけでよい


なあむ

ひとりだけのしあわせはありえない

「せかいがぜんたい
 こうふくにならないうちは
 こじんの
 こうふくはありえない」
     (みやざわけんじ)


どんなささいなことであれ
なにかを
じぶんのものとし
ひとりじめにできたとしても
ひとは
こうふくになることはない

このことを
ひとはみな
ほんとうはしっている

じぶんだけの
ひとりじめには
けっきょく
むなしさしかのこらない

このことに
ひとはみな
ほんとうはきづいている

こうふくとは
わけあいわかちあい
ゆずりゆずりうけあう
ところにしかうまれない

このことを
ひとはみな
はじめからわかっている


なあむ
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