眼ある人は盲人のごとく 耳ある人は聾者のごとく 知慧ある人は愚鈍なる者のごとく 強い者は弱い者のごとく
ようちえんの
おさないこどもらが
てをつないで
きいろいこえをだして
あそんでいる
しょうがっこうの
だんじょのじどうが
てをつないで
はずかしそうに
だんすをおどっている
ちゅうがっこうの
だんせいととじょせいとが
てをつなぎたいのに
つなげないまま
いっしょにげこうしている
こいびとどうしの
だんせいとじょせいが
てをつないで
たのしげにはなしながら
べんちにすわっている
ちゅうねんの
ふうふが
みっともないとでもおもってか
てをつながずに
いっしょにあるいている
としおいた
ろうふうふが
てをつないで
たがいをいたわるかのように
よりそいあっている
いきをひきとった
つれあいの
つめたくなったてに
てをつないで
のこされたつれあいがなきくずれている
てをつなぐ
こころがかよう
てをつなぐ
いのちがかよう
てをつなぐ
あなたは
ほとけさま
わたしも
ほとけさま
みんなみんな
ほとけさま
ぜんにんも
あくにんも
げんきなひとも
びょうきのひとも
かねもちも
びんぼうにんも
あかるいひとも
くらいひとも
かしこいひとも
ばかなひとも
みんなみんな
みんなみんな
ほとけさま
じぶんが
ほとけさまだと
わすれてしまった
ほとけさまが
ここにも
そこにも
あそこにも
あなたも
わたしも
みんなみんな
ほとけさま
なあむ
なっとくするのは
アタマでりかいする
ことではない
なっとくするのは
カラダでわかること
はらにストンとおちて
ぜんしんでわかること
アタマだけでりかいしても
カラダがなっとくしないとき
カラダはけっしてうごかない
なっとくするのは
いつもカラダ
したがうのは
いつもアタマ
