こころ ほどけゆく

眼ある人は盲人のごとく 耳ある人は聾者のごとく 知慧ある人は愚鈍なる者のごとく 強い者は弱い者のごとく

2016年06月

いそがずいそぐ

いそがしくて

いそがしくて

やすむひまも

いきをつくひまもない

ということなど

ありはしない



いそがしい

いそがしい


わたしのいしきが

わたしをいそがせ

わたしをあせらせている

たったそれだけのこと


いそがしいとの

おもいがでたら

たちどまり

たんでんをみすえ

すわり

めをつぶり

しばしのあいだ

ふかくいきをすればよい


いそがしいと

あせっていた

わたしは

もうどこにもいない



ゆったりと

いそがずにいれば

いそぐことができる

どっしりと

いそがずにいれば

いそぐことができる




なあむ

ちかくではなくとおくから

いたみを

やわらげるには

かんぶそのものではなく

できれば

とおくはなれたぶいから

てあてをほどこすがいい


ひとへの

しんせつは

そばにいるひとにではなく

できれば

とおくなもしらぬひとに

さしあげるがいい


ことばやおもいは

ちかくにいるひとにではなく

できれば

とおくにいるひとにむけて

かたりかけるがいい


しどうしゃは

すぐしたのぶかにではなく

できれば

とおくはなれたぶかに

みみをかたむけるがいい


ちかくではなく

とおくから

ちかくではなく

とおくから



なあむ

しょうじはせつな

われ

せつなに

うまれ

せつなに

しす


われ

せつなに

しして

せつなに

うまる


おもてだけの

うらだけの

かみなきごとく

しょうじは

せつなせつなに

きゆる

わかちがたき

いちにょなり



なあむ

ひとつふやしておんがえし

うけたおんを

うけたひとに

かんしゃして


いただいた

おんに

いのりをそえて

あらたに

べつのふたりに

わたしも

さしあげよう


いけに

とうじられたいしで

はもんがひろがるように

いただいたおんが

そらのはてまで

つたわりひろがって

うちゅうぜんたいを

うめつくしますように



なあむ

だいのじになって

だいのじになって

よこにねそべる


からだのちからをぬいて

こころのしこりをもみほぐして

ぜんしんをゆるゆるゆるめて

しんでしまったように

じっとねそべって

しずかにゆっくりふかく

いきをはきいきをすい

だいちといっしょになる


だいちとうちゅうに

つながったわたしは

こうして

あらたにうまれかわる



なあむ

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