こころ ほどけゆく

眼ある人は盲人のごとく 耳ある人は聾者のごとく 知慧ある人は愚鈍なる者のごとく 強い者は弱い者のごとく

2016年08月

なくなるひとに

わたしの

だいじなひとが

なくなるとき

かなしみのなかにあって

ありがとう

はっきりとつたえられる

わたしでありたい

なみだのとまらぬなかにあって

おめでとう

こころからつたえられる

わたしでありたい


わたしがしぬとき

わたしの

だいじなひとに

ありがとう

ほほえみながら

ことばにできる

わたしでありたい

おめでとう

わらって

ことばにだせる

わたしでありたい


わたしと

わたしの

だいじなひととのあいだに

こうして

しょうじをこえた

あらたな

かんけいが

うまれていく


ありがたし

めでたし



なあむ

ひとごとのように

まるで

ひとごとのように

わたしに

おこりくる

よいことわるいことを

すなおに

うけいれて

いきていこう


まるで

えいがにみいる

おさなごのように

わたしに

おこりくる

かんなんをしんくを

まるごと

うけとめて

くらしていこう


まるで

しょうせつをよむように

わたしに

おこりくる

こうふこうを

たんたんと

たのしんでいこう


わたしに

おこりくる

すべては

ほんとうの

わたしを

かえることは

みじんもない



なあむ

ときはなたれて

わたしの

しゅうちゃくから

ときはなたれて

いま

わたしは

やすらかです


わたしの

とらわれから

ときはなたれて

いま

わたしは

おだやかです


わたしの

そくばくから

ときはなたれて

いま

わたしは

あんのんです



なあむ

こんりんざいくらべない

くらべない

じぶんと

ひととを

くらべない


くらべない

いまのじぶんと

あすのじぶんを

くらべない


くらべない

ひとと

ひととを

くらべない


くらべない

ものと

ものとを

くらべない


くらべない

なにものと

なにものとも

くらべない



こんりんざい

くらべない

くらしのなかに

なにごとにも

かえられない

あんじんが

うまれくる




なあむ

なやみごとのかいけつ

たえられそうにもない

やまのような

なやみごとで

いまにもじぶんが

おしつぶされてしまうと

とほうにくれてしまったとき


そのときにこそ

じぶんをなやます

もんだいを

のこらずすべて

いちまいのかみに

かきだしてみるといい


かきだした

もんだいを

しずかに

ながめていると


どうにもならない

もんだいがみえてくる

これらは

どうしようもできないのだから

きっぱりと

けすしかない

さっぱりと

わすれてしまうしかない
 

つぎに
 
よくよくかんがえてみたら

これはもんだいではないと

きづくもんだいもでてくる

これらも 

さっさと

けすことにする



そうやって

さいごにのこった

もんだいだけを

いきをととのえて

じっとながめることにする


かいけつあんが

うかばなくてもかまわないから

ただただ

じっとながめている


すると 

じぶんが

なにをすべきか

じぶんが

なにをすべきでないのかが

おぼろげながらもみえてくる


こうしていると

じぶんをなやましつづけた

もんだいは

いつかすべて

きえていき

おのずからすべて

かいけつしていく




なあむ
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