こころ ほどけゆく

眼ある人は盲人のごとく 耳ある人は聾者のごとく 知慧ある人は愚鈍なる者のごとく 強い者は弱い者のごとく

2017年05月

よりそう

ひとの
かなしみにであったら
もくして
よりそう

ひとの
くるしみにふれたら
そっと
よりそう

わたしに
できることが
なにひとつないと
しりながら

それでも
そばにいて
そばから
はなれず
よりそわずにはいられない

ただただ
じっと
そばに
ずっと
そばに
よりそわずにはいられない

そんな
わたしでありたい




なあむ

よろこんでよろこばず

よろこびに
よろこびおどる
わたし

かなしみに
かなしみしずむ
わたし

くるしみに
くるしみもがく
わたし

いかりに
いかりふるえる
わたし

そのそばで

よろこばず
かなしまず
くるしまず
いからず

わたしを
じっとみつめる
もうひとりの
わたしが
いた

いまのわたしは

よろこんで
よろこばず
かなしんで
かなしまず
くるしんで
くるしまず
いかって
いかることがない


なあむ

えらぶ、えらばない

じんせいで
にばんめに
だいじなものを
えらぶときは

いちばん
すきなひとつを
えらんでも
かまわない

いちばん
きらいなひとつを
えらんでも
かまわない

えらんだひとつは
えらばなかったひとつと
ずっとつながっている
えらばなかったひとつは
えらんだひとつと
ずっといっしょにいる

じんせいで
いちばん
だいじなものを
えらぶときは

じぶんで
えらぶのをやめて
さいころに
えらんでもらおう

さあ
ゆうきをだして
さいころを
ふってみよう




なあむ

つみをおかすひと

つみを
おかしてしまうのは
かなしいことである

つみを
おかしてしまって
それに
きづかないでいるのは
もっと
かなしいことである

つみを
おかすひとが
あらわれたとき
そのつみを
おかすにいたるよういんに
かたんしなかったひとは
ひとりとしていないことに
おもいをめぐらせないのは
もっと
かなしいことである

つみを
おかすひとが
あらわれたとき
ひとは
ののしるのではなく
まっさきに
みずからのつみを
あやまらねば
ならないのである



なあむ

よかった!のか?

じこにあわなくて
よかった!

びょうきにならなくて
よかった!

ばかでなくて
よかった!

びんぼうでなくて
よかった!

しななくて
よかった!


それじゃあ


じこにあうのは
よくないのか?

びょうきになるのは
よくないのか?

ばかなのは
よくないのか?

びんぼうなのは
よくないのか?

しぬのは
よくないのか?




なあむ
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