こころ ほどけゆく

眼ある人は盲人のごとく 耳ある人は聾者のごとく 知慧ある人は愚鈍なる者のごとく 強い者は弱い者のごとく

2018年08月

ぜんいのかたまり

ぜんいの
かたまりだけの
ひとがいる

わがことなど
なにひとつ
かえりみず

わきめもふらず
ひたすら
もくもくと

ひとさまのために
うごきはたらく
ひとがいる

じぶんが
ほとけさまだと
しらずきづかず
げざにあって
あせする
ひとがいる


なあむ

いのいちばんに「おはようございます」

あさおきたらいのいちばんに
「おはようございます」

ってあいさつをしよう

けさもげんきでめざめたじぶんに
「おはようございます」 

ひがしのそらにのぼりくるおひさまに
「おはようございます」 

くらしをともにするかぞくに
「おはようございます」 

いのちのバトンをつないでくれた
ふぼそふぼごせんぞさまに
「おはようございます」 

にわのくさばなに
「おはようございます」 

でかけるときにであうすべてのひとに
「おはようございます」 

しっているひとに
しらないひとに
すきなひとに
そうでもないひとに
「おはようございます」

よいいちにちなりますように
いのりをこめて
ほほえみながら
てをあわせ
「おはようございます」 


なあむ

わたしがほほえむと

わたしが
ほほえむと
せかいが
ほほえむ

わたしが
わらうと
せかいが
わらう

わたしが
おだやかだと
せかいが
おだやかである

わたしが
くつろぐと
せかいが
くつろぐ

わたしが
いきをすると
せかいが
いきをする

わたしが
いのると
せかいが
いのる

わたしが
わたしであると
せかいが
わたしとなり
わたしが
せかいとなる


なあむ

“しちみ”とうがらし

ひとのじんせいは

うらみ
つらみ
ねたみ
そねみ
いやみ
ひがみ
やっかみ


“しちみ”

でできているんだそうな

うどんそばを
あじわうには
しちみとうがらしが
かかせないけれど

じんせいを
じっくり
あじわうには
“しちみ”とうがらしは
どれほど
ひつようなのだろうか?


なあむ

くるしみのもと

「いっさいのういほうは
 ゆめ・まぼろし・あわ・かげのごとく
 つゆのごとく、また、でんのごとし
 まさにかくのごときかんをなすべし」
     (『こんごうはんにゃきょう』より)


わたし(といういしき)が
すべての
わたしの
くるしみのもと
なやみのもと

こうすればよかった
ああすればよかった

こうあるべきだ
あああるべきだ

こうありたい
ああありたい

わたし(といういしき)が
うまれてから
ずっと
あるとしんじ
かわらぬとねがい
つくりあげてきた
わたしという
まぼろしは
しゅゆに
はかなくきえてゆく

そんな
わたしを
ながめては
“わたし”に
きづくまで
“わたし”は
もくして まっている


なあむ
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