「いっさいのういほうは
 ゆめ・まぼろし・あわ・かげのごとく
 つゆのごとく、また、でんのごとし
 まさにかくのごときかんをなすべし」
     (『こんごうはんにゃきょう』より)


わたし(といういしき)が
すべての
わたしの
くるしみのもと
なやみのもと

こうすればよかった
ああすればよかった

こうあるべきだ
あああるべきだ

こうありたい
ああありたい

わたし(といういしき)が
うまれてから
ずっと
あるとしんじ
かわらぬとねがい
つくりあげてきた
わたしという
まぼろしは
しゅゆに
はかなくきえてゆく

そんな
わたしを
ながめては
“わたし”に
きづくまで
“わたし”は
もくして まっている


なあむ