こころ ほどけゆく

眼ある人は盲人のごとく 耳ある人は聾者のごとく 知慧ある人は愚鈍なる者のごとく 強い者は弱い者のごとく

みたされてくつろいで

わたしは
ありのままの
わたしであることに
みたされている

わたしは
このままの
わたしであることに
くつろいでいる

これにすぎる
あんじんはない


なあむ

ひゃくねんご

ひゃくねんご
いまいきている
ひとは
ひとりのこらずしんでいる

ひゃくまんねんご
おそらく
じんるいは
ちきゅうじょうからぜつめつしている

ひゃくおくねんご
ちきゅうもつきもたいようも
きっと
あとかたもなくきえさっている

ひゃくちょうねんご
ひとりぼっちのだいうちゅうと
わたしは
かくれんぼをしてあそんでいる


なあむ

わたしをしるために

わたしを
しるために

わたしは
ごじゅうおくねんまえの
わたしと
ひがくれるまで
いっしょにあそんできた

わたしに
であうために

わたしは
ごじゅうおくねんごの
わたしと
のんでくって
いっしょにさわいできた


なあむ

りんをならして

りんをならして
わたしは
わたしに
もどってゆく

りんのねにききいって
わたしは
わたしに
かえってゆく

ゆだんすると
すぐに
わたしでない
わたしをもとめ
わたしをすてて
さまようわたし

りんをならして
りんのねにききいって

わたしは
ほんらいの
わたしに
もどってゆく


なあむ

はだかになって

ふろからあがった
おさなごが
はだかんぼで
むじゃきに
はねまわるように

よろいを
ぬぎさって
かぶとを
とりさって
なにもかも
すてさって

まるはだかになって
ほんらいの
じぶんになって
てんしんらんまんに
いきてゆく


なあむ
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