こころ ほどけゆく

眼ある人は盲人のごとく 耳ある人は聾者のごとく 知慧ある人は愚鈍なる者のごとく 強い者は弱い者のごとく

ありがとう

めのまえの
あなたに
ありがとう

とおくにいる
あなたに
ありがとう

あったことのない
あなたに
ありがとう

あうことがないだろう
あなたに
ありがとう

すべての
ひとびとに
ありがとう

すべての
いのちに
ありがとう

すべての
すべてに
ありがとう


なあむ

ぼちぼちととぼとぼと

かしこく
なくても
えらく
なくても
かねもちで
なくても
うつくしく
なくても
ながいきで
なくても

まいにち

すべったり
ころんだり
まよったり
ないたり
かなしんだり
おこったり
しながら

すぐに
けろっと
わすれてしまい

あっけらかんと
わらって
ほほえんで

きょう
いちにちを
ぼちぼちと
とぼとぼと

ときには
たちどまりながら

いまの
いまを
ぼちぼちと
とぼとぼと
いきてゆく

こんな
くらしの
ありかたが
いちばん
いい
いちばん
ありがたい


なあむ

ケ・セラ・セラ

「いわもあり
 きのねもあれど
 さらさらと
 たださらさらと
 みずのながるる」
     (かいわりこ)


なやまなくて
よいことを
いつまでも
おもいなやんで

かなしまなくて
よいことを
いつまでも
なきかなしんで

いからなくて
よいことを
いつまでも
いかりくるって

じんせいを
おえていく

そうならぬよう

さらさらと
さらさらと
さらさらと
いきてゆこう


なあむ

みえないものを

めにはみえない
かけがえのないたからを
めをとじて
みることが
できているだろうか

みみではきこえない
たえなるしらべを
みみにたよらず
きくことが
できているだろうか

てではふれられない
おおいなるいのちを
てをつかわず
ふれることが
できているだろうか

ことばにはあらわせない
だんま(しんり)を
もくしてもだして
ちょうだいすることが
できているだろうか


なあむ

ありのまま

ひとに
すのまま
ありのままの
じぶんが
みられることを
なぜ
ひとは
いやがり
はずかしがるのだろう?

ありのまま
いじょうに
みられるほうが
よほど
こっけい
だというのに

いっそのこと
ありのまま
いかに
みられるのを
わらって
うけとめておればいい

それくらいで
ちょうどいい


なあむ
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