こころ ほどけゆく

眼ある人は盲人のごとく 耳ある人は聾者のごとく 知慧ある人は愚鈍なる者のごとく 強い者は弱い者のごとく

悟り

うちにむかって

そとに
そとに

そとに
むかって
たずね
もとめても
ついに
だいじなものに
であうことはないだろう

うちに
うちに

うちに
むかって
たずね
もとめて
はじめて
もとめていたものを
みいだすことになるだろう

うちに
むかって
ひたすら
うちに
むかって


なあむ

さとりのせかい

はるか
とおいところにあって
しゅぎょうして
くろうして
やっとたどりつく

そんなばしょが
さとりのせかいではない

じぶんの
おもいから
ときはなたれ
じががきえてしまえば
まよいのせかいだと
おもいこんでいる
いまここ
このばしょが
このまま
さとりのせかいとなる

とりが
そらをもとめず
そらにあり
さかなが
みずをもとめず
みずにあるように

じぶんの
おもいから
ときはなれ
じががきえてしまったとき
ひとは
さとりをもとめず
さとりのせかいにある


なあむ

そっとふれただけで

なにごとをなすにも
けっして
ちからを
いれてはならない 
いや
ちからは
いれるひつようがない

そっと
そっとふれただけで

ふどうのやまは
うごきだし
かたいいわは
こなごなになる

そっと
そっとふれただけで

やまいは
かいほうにむかい
いたみは
きえてゆく

そっと
そっとふれただけで
いのちは
かがやきだす

そっと
そっとふれただけで


なあむ

むりをせず“むり”をして

むりを
してはならない

むりを
しても
なにごとも
じょうじゅしない

しかし

“むり”を
しなくてはならない

“むり”を
しなければ
なにごとも
じょうじゅしない


なあむ

ごりやく

ちっぽけで
よくばりで
みがってな
じぶんを
はなれてみれば

すべって
ころぶも
ごりやく

じこに
あうも
ごりやく

やまいに
ふすも
ごりやく

じぶんを
なくしてしまえば

すべて
ごりやく

ありがたい
ありがたい
ごりやく


なあむ
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