こころ ほどけゆく

眼ある人は盲人のごとく 耳ある人は聾者のごとく 知慧ある人は愚鈍なる者のごとく 強い者は弱い者のごとく

悟り

ふしあな

しんりが
めのまえに
あるというのに
なにも
みえていない

ほうが
めのまえで
あかされているというのに
まったく
みえていない

めは
あるものを
あるがままに
みているのではなくて

みたいものを
みたいように
みている
ふしあなにすぎない

みるために
ひとは
おのずと
めをとじるようになる


なあむ

ひとりだけのしあわせはありえない

「せかいがぜんたい
 こうふくにならないうちは
 こじんの
 こうふくはありえない」
     (みやざわけんじ)


どんなささいなことであれ
なにかを
じぶんのものとし
ひとりじめにできたとしても
ひとは
こうふくになることはない

このことを
ひとはみな
ほんとうはしっている

じぶんだけの
ひとりじめには
けっきょく
むなしさしかのこらない

このことに
ひとはみな
ほんとうはきづいている

こうふくとは
わけあいわかちあい
ゆずりゆずりうけあう
ところにしかうまれない

このことを
ひとはみな
はじめからわかっている


なあむ

わたしとせかい

せかいは
ひろくふかい
ちっぽけな
わたしがかんがえるより
ずっとひろく
ずっとふかい

どうじに

けしつぶのような
わたしは
この
はてしないせかいより
ずっとひろく
ずっとふかい


なあむ

しくはっく

じんせいは
すべて
おもいどおりに
ならぬことばかりで
できている

うまれてくることも
おいてゆくことも
やまいをえることも
しんでゆくことも
ひとつとして
かえたりとめたりなくしたり
じぶんの
おもいどおりになることがない

すきなものといつまでもいたいのに
やがてはわかれゆくこととなり
いやなものにあいたくもないのに
なんどでもであうこととなり
ほしくてしかたなくても
けっしてえることができず
じぶんへのしゅうちゃくも
けしさることができない


なあむ

ふしょうふめつ

きのうより
きょうが
きょうより
あすが
いいひになる

ということは
けっしてない

きょうを
ていねいにくらすとき
ひとは
きのうをふりかえることなく
いまに
こころをこめていきるとき
ひとは
あすにおもいをいたすことがない

ふしょうふめつ

なにひとつ
うまれず
なにひとつ
めっせず

きのうより
きょうが
きのうより
あすが
しんぽする

ということは
けっしてない


なあむ
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